「なんか、去年より電気代高くない…?」
2025年の夏、そんな声がSNSやニュースでも多く見られるようになっています。実際、電気料金はこの数年でジワジワと上がり続けており、家計にじわじわと効いてくる時期です。
特にエアコンを使う夏場は、消費電力もピークに。何も対策をしないままだと、請求書に驚くことになりかねません。
この記事では、
- なぜ電気代が高くなっているのか?
- 家庭でできる具体的な節約対策
- 筆者のリアルな節約体験談
をわかりやすくまとめました。
電力会社を乗り換える前に、今すぐできる節約ポイントをチェックしてみませんか?
2025年の電気料金は高くなっているの?
物価上昇や燃料費の影響で「電気代が高くなった」と感じる人が増えています。実際に電気料金はどれほど上昇しているのか、その背景や家計への影響、今できる対策についてわかりやすく解説します。
電気代はここ数年でどれだけ上がった?
ここ数年、電気料金は上昇傾向にあります。特に2022年〜2024年にかけては、原油や天然ガスの価格高騰により、電力会社が一斉に値上げを行いました。
2025年もその流れは続いており、家計を預かる家庭では「電気代が1,000円〜2,000円上がった」と感じるケースも増えています。
2025年の値上げ要因(燃料費調整額・再エネ賦課金の影響)
電気料金が上がる背景には、次の2つの要因があります。
① 燃料費調整額の上昇
電気を作るための燃料(石炭・LNGなど)の価格が変動すると、それに応じて「燃料費調整額」も上下します。2025年はこの調整額が高止まりしており、家計に負担がかかっています。
② 再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)の増額
再生可能エネルギーの普及を支えるための「賦課金」も年々増えています。2025年度は1kWhあたりの負担額が過去最大となっており、使用量が多い家庭ほど影響が大きくなります。
電気代が高い原因5つ|無意識に損している可能性も
毎月届く電気代の請求書。「先月よりも高い…」と思っても、原因がわからずそのままにしていませんか?
実は、ちょっとした生活習慣や契約の見直し漏れが、電気代をムダに押し上げているケースが少なくありません。
ここでは、家庭でよくある「電気代が高くなる原因」を5つ紹介します。
心当たりがないか、チェックしてみましょう。
① 古いエアコンや家電を使ってい
10年以上前のエアコンや冷蔵庫、洗濯機などは、最新の省エネ家電に比べて消費電力が2〜3倍高いこともあります。
特にエアコンは、夏場の電気代の3〜5割を占めることもあるため、古い機種を使っているとそれだけで大きな負担に。最新モデルに買い替えるだけで、年間1万円以上の節約になるケースもあります。
② 使っていない家電の“待機電力”が積み重なっている
使っていないテレビ、電子レンジ、パソコンなどがコンセントに挿しっぱなしになっていませんか?
実は、これらの家電は電源オフでも電力を消費していることがあります。待機電力の合計は、家庭の電気代の約5〜10%にのぼるとも言われています。
対策のヒント:
節電タップを使って、こまめに「主電源ごとオフ」にするのが効果的です。
③ 電力プランがライフスタイルに合っていない
電力会社のプランには、昼間が高く夜が安い「時間帯別プラン」や、「使った量に応じて単価が上がる段階制」など、さまざまな種類があります。
もし自分のライフスタイル(在宅時間や使用量)に合っていないプランを契約していると、本来よりも高い料金を払っている可能性があります。
④ 昼間のピーク時間帯に電力を多く使っている
特に「13時〜16時」の間は、全国的に電力需要がピークになります。
この時間帯にエアコン・電子レンジ・ドライヤーなどを集中して使うと、電力網に負荷がかかり、節電要請やピーク料金発生のリスクが出てくることも。
対策のヒント:
ピーク時間を避けて使用時間をずらす「ピークシフト」も節電に有効です。
⑤ 契約アンペア数が無駄に高い
電力会社との契約には「アンペア数」が設定されています。これは、同時に使用できる電力の“上限”のようなもので、アンペア数が高いほど基本料金も高くなります。
たとえば、30Aと50Aでは、毎月の基本料金に1,000円以上の差が出ることも。
「ブレーカーが落ちたことがない」という方は、実はもっと低いアンペアでも生活できる可能性大です。
今すぐできる!電気代節約対策6選【2025年版】
電気代を少しでも安くしたいと思っていても、「どこから手をつければいいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか?
ここでは、特別な機器や高額な工事なしで、すぐにできる節約術を6つ厳選して紹介します。
毎月の請求額がじわじわと下がる感覚を、ぜひ体感してみてください。
① エアコンの設定温度とフィルター掃除を見直す
夏場の電気代で最も大きな割合を占めるのが「エアコン」。
冷房の設定温度を1℃上げるだけで、約10%の消費電力削減につながります。
また、フィルターにホコリがたまっていると効率が落ちて電気代が増加します。月に1〜2回の掃除を習慣化しましょう。
② 冷蔵庫の詰め込みすぎを防ぐ
冷蔵庫は24時間365日稼働する家電のため、電気代への影響が大きいです。
中でも注意したいのが「詰め込みすぎ」。
冷気がうまく循環せず、冷却効率が下がって電力を多く消費する原因になります。
冷蔵室は7割程度を目安に、スペースを空けるよう意識してみましょう。
③ 電気契約の見直し(プラン変更 or 乗り換え)
意外と見落としがちなのが、契約中の電力プランの見直しです。
ライフスタイルに合ったプランへ変更するだけで、年間数千円〜1万円以上の節約になることもあります。
また、電力自由化により「乗り換え先を選べる時代」になっています。比較サイトを使えば、自分に最適なプランを簡単に見つけられます。
④ 節電タップやスマート家電の活用
テレビや電子レンジなど、待機電力が発生する家電は意外と多く、合計で年間数千円になることも。
節電タップ(スイッチ付きの電源タップ)を使えば、不要な待機電力をワンタッチでカットできます。
さらに、スマート家電を導入すれば、アプリで遠隔操作や自動ON/OFFも可能に。
⑤ 室外機に直射日光が当たらないようにする【重要】
見落とされがちですが、エアコンの室外機が直射日光にさらされていると効率が悪くなり、電気代が上がります。
特に真夏の昼間は、金属部分が高温になり、冷房効率が下がる原因に。
すだれやアルミ遮熱シートなどで**“日陰をつくる”だけで、冷房効率がアップ**します。
ポイント:
風通しを妨げないように設置することが大切です。
⑥ 電力使用量の「見える化」で無駄を発見
「思っていたよりも○○の電気代が高かった…」という気づきは、見える化して初めて得られるものです。
電力会社のマイページや、スマートメーターと連携したアプリを活用すると、時間帯ごとの使用量や家電ごとの消費電力を把握できます。
ムダな時間帯の使用を減らすことで、意識的な節約ができるようになります。
筆者の実体験|エアコンと契約プラン見直しで月1,500円節約できた話
「電気代、また高くなってる…」
2024年の夏、電気代の請求を見て思わずため息が出ました。前年よりも1,800円ほど高くなっていたのです。
そこで私は、次の2つの対策を実践しました。
① エアコンの設定温度と室外機対策を変更
まず取り組んだのが、エアコンの設定温度を27℃→28℃に変更したこと。
さらに、室外機が直射日光に当たっていたため、ホームセンターでアルミの遮熱シート(1,000円ほど)を購入し、日除けを設置しました。
これだけでも、冷房の効きが明らかに変わり、エアコンの稼働時間が短くなったように感じました。
② 電力プランを「夜安プラン」に変更
私の家庭では、日中よりも夜間に家電を多く使う生活スタイルだったため、
電力会社の比較サイトで調べ、「夜間が割安になるプラン」に変更しました。
申し込みはネットだけで完了し、工事も不要。変更後の請求では、基本料金が月400円ほど安くなりました。
節約できた金額は?
2つの対策を始めた翌月の電気代は、約1,500円減少していました。
エアコンの使用頻度は前年と同じくらいだったため、純粋に効果があったと実感しています。
実際にやってみて感じたこと
- 難しいことをしなくても、「ちょっとの工夫」で節約は可能
- 室外機対策はコスパが高くて即効性あり
- プラン見直しは一度やれば毎月効果が続く
「電気代を節約したいけど、何から始めたらいいかわからない…」という方は、
まずは、設定温度とプランの見直しだけでもやってみてほしい**です。
電気代をもっと安くするために検討したいこと
ここまで紹介した対策を実践するだけでも、電気代はしっかり下げられます。
ですが、さらに「中長期的な節約」を目指したい場合は、以下のような取り組みも検討してみましょう。
電力比較サイトで最安プランを探す
今契約している電力会社・プランが「本当に最安か?」を見直すのも効果的です。
電力比較サイト(例:エネチェンジ、価格.comなど)を使えば、
地域・使用量・生活スタイルに合った最安プランがすぐに見つかります。
💡 契約変更はオンラインだけで完結するものが多く、初期費用や工事も不要な場合がほとんどです。
省エネ家電への買い替え+補助金活用
冷蔵庫やエアコン、照明などを省エネ性能の高いモデルに買い替えると、
年間で数千〜数万円の電気代が下がる可能性があります。
また、自治体によっては「省エネ家電買い替えに対する補助金」が出る場合もあるため、
お住まいの地域の制度を調べてみるとお得な発見があるかもしれません。
太陽光発電や蓄電池の導入(長期的視点)
持ち家であれば、太陽光発電や蓄電池の導入も検討対象です。
初期投資はかかりますが、発電した電気を自家消費することで電気代を抑えられるほか、
災害時の備えとしても役立ちます。
ただし、こちらは十分な情報収集と業者選定が必要です。
まとめ|2025年夏の電気代は「原因の把握」と「対策」がカギ!
2025年の夏は、電気代の値上げと猛暑が重なり、家計にとって厳しい時期となっています。
しかし、原因を正しく知り、生活の中でできることをコツコツ実践すれば、電気代の節約は十分に可能です。
この記事で紹介した内容をおさらいしましょう。
ポイントまとめ
- 電気代が高くなる主な原因は「古い家電」「待機電力」「契約の見直し漏れ」など
- 今すぐできる節約対策は、エアコンの設定や室外機の遮熱、電力プランの見直しなど
- 筆者の体験談でも月1,500円の節約を実感
- さらに安くしたい場合は、比較サイトや省エネ家電・補助金の活用もおすすめ